20190801-20200131 3-piece制作秘話

こんにちは。ゼロ研運営スタッフです。


昨年約半年かけて制作した短編映画「3-piece」

ショートショートフィルムフェスティバル&アジアという短編映画祭に出展していたのですが、

残念ながら今回は受賞には至りませんでした。



しかしながら審査が終了したということで「3-piece」をみなさまに公開できるようになりましたので、

Youtubeに公開させていただきました。ぜひご覧いただけますと幸いです。



「3-piece」について、制作に関する質問をいただくことが多いのですが、

なかなかお話しする機会がなかったため、今回は制作秘話ということで裏話をまとめてみました。


プリプロダクション

「映画を作りたい」というところからスタートしたので、ゼロ研として最初の活動は、

一緒に映画を作ってくれる仲間を探すところからスタートしました。

映画のキモとなる脚本については、全く書いたことがない人がゼロから創るのはなかなか難しく、

何から手を付けていいのかよくわかりませんでした。


そのようなとき、プロの脚本家の方にご相談させていただく機会があり、

「ゼロ研のメンバー3名の方がそれぞれ1人のお話を書いて、それを1つの脚本にまとめるのはどうか」

と提案していただきました。


脚本をどう書いたらよいかわからない、でも完全にプロの方に書いてもらった脚本で映画を作るのもなにか違う気がする…

と感じていたところだったため、このように脚本にゼロ研メンバーが携われる方法をご提案いただけて嬉しかったです。


というわけで、「3-piece」には3人の主人公が出てくるのですが、

それぞれの主人公のお話は3人の別の人が書いたもので、プロの脚本家の方に1つの脚本としてまとめていただきました。


撮影

撮影は3日間のみを予定していました。

ただ、「3-piece」は約70ほどシーンがあったので、3日間で撮影し終えるのは物理的にかなり厳しい状況でした。

だからといって、撮影日を増やすのは参加しているメンバーの都合も厳しい、予算的にも厳しい…

ということで、最初の2日間は撮影班を2つに分けて決行することにいたしました。


これは、かなり思い切った決断でした。


というのも、そもそも「3-piece」の制作に携わったメンバーの中で、

役者の方は仕事として演技をしている方もいたのですが、

それ以外の撮影、小道具などのスタッフはほぼ未経験の方ばかり。



撮影の練習を行う機会も少なく、撮影当日の動き方のすり合わせをする時間もあまりなく、

ほとんどぶっつけ本番という中での撮影になりました。


そんな状況にもかかわらず、大きな事故なく無事撮影を終えることができました。

これは、メンバー一人ひとりが「絶対終わらせるぞ」という強い意志を持って撮影に臨んだこととと、

ロケ地を提供してくださった文京区えんま商店街のみなさまのご協力のおかげだと思います。


改めて皆さま本当にありがとうございました。


ポストプロダクション

編集については、分担して3名の方に取り組んでいただきました。

編集を担当してくださった方もほぼ未経験という方ばかりでした。

加えて、映像に合わせて音楽を当てるということも初めてのチャレンジでかなり苦労されたようです。


皆さまお仕事や家庭もある中で限られた時間で取り組むのはかなり大変なようでした。

しかし、編集打ち合わせを行うたびに映像がブラッシュアップされていくのが見えて、

提出期限ぎりぎりまでこだわってくださった皆さまのおかげで最終的に「映画」にすることができました。


その他

最後に、短編映画「3-piece」の制作に携わった方の感想を一部ご紹介いたします。

「自分がやりたいからやる、他の人もやりたいからやっている、という意識で

協力して動けたことが学生の時以来の感覚でとても楽しかったです。」


「経験がないことにも前向きに取り組めるようになりました。」


「人との関わり方、どうやったら相手に伝わるだろう?というのを考えて話したり書いたりするようになりました」


「人前に立つことに抵抗がなくなった、人前で人並みに話せるようになった」


「撮影する側を経験することで、今までと違う目線で映画やドラマをみるようになりました」



以上、完成から約半年経過して改めて「3-piece」の制作活動を振り返ってみて、

皆さまのおかげで最後まで完走することができましたことを強く感じました。

本当にありがとうございました!

ゼロ研

ゼロから始める映画研究会は感動するものを創りたいという想いから発足しました。 その強い想いに少しずつひとが集まっていき、いまではたくさんのひとたちが集まり何かワクワクするものを創りたい、何かワクワクしていたい、何かワクワクできるかもしれないという期待と希望と夢が詰まった宝箱のような場所になりつつあります。 たくさんの素晴らしい出会いとともにこの場所から素敵な場所へと共に旅立ちましょう!